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CAF賞2021最優秀賞者:稲田和巳個展開催

この度、現代芸術振興財団は稲田和巳個展「潮」を開催いたします。

稲田は、自身や身の回りの外界を計算機を用いて構造化し、観察することを試みてきました。作品を制作するアーティストであると同時に、背後にあるテクノロジーに携わるエンジニアとして活動することも特徴です。その作品は、稲田が「観測装置」と形容するように、見るもの自身が主体的に読み解き、我々の生きる世界への解釈を見出すことを促します。
本展では、シミュレーションシステムを構築し制作するメディアアート作品の新作を展示します。

《展覧会概要》
CAF賞2021最優秀賞受賞作家 稲田和巳個展「潮」
会期:2023年2月18日(土)〜4月8日(土)*日〜水、祝日休廊
開廊時間:会期中の木・金は12:00〜18:00、土は12:00 - 19:00
会場:現代芸術振興財団(東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル4階)
入場:無料、事前予約不要
同時開催:「Instant Sympathy - Roppongi」ラピロス六本木1階ショーウインドウ(東京都港区六本木6-1-24ラピロス六本木)*本展示は会期中無休

《公式HP》https://gendai-art.org/caf/inada/

『潮』は、社会統計データから生成された仮想の地形を用いて、地理空間に横たわる不可視な流れを考察しようとする取り組みです。地点における統計値を標高に割り当てることで構築される地形モデルは、現実の地形のモデルが大気や水の動きを推測するのに役立つように、データが持つ要素の動きを把握することを可能にします。

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稲田 和巳|Kazumi INADA

1997年、大阪府生まれ。2021年より筑波大学大学院に在籍。アーティストとして、主な展覧会に「亀山トリエンナーレ2022」亀山市内(三重・2022)、「CAF賞2021」代官山ヒルサイドフォーラム(東京・2021)、「住人たち 再制作と展示」筑波大学平砂学生宿舎9号棟(茨城・2021)、「つくばメディアアートフェスティバル2021」つくば市内(茨城・2021)など。その他の活動に「中高生のための研究サポート動画」(ディレクション・2022)、「筑波大学つくばSKIPアカデミー プログラミング実習」(教材設計と講師、2022)など。

本展覧会は、公益財団法人現代芸術振興財団の行う「CAF(Contemporary Art Foundation)賞」の最優秀賞の副賞として行っております。CAF賞とは、学生の方々を対象に若手アーティスト育成を目的として2014年より毎年実施しているアートアワードです。最優秀賞受賞者には賞金100万円のほか、副賞として個展開催の機会を提供しております。

# CAF AWARD EVENT

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