12月9日より開催する、学生対象アートコンペ「CAF賞2025入選作品展」の展覧会期間にあわせ、CAF賞2025に入選した平岡真生による《今日もいいお天気ですね》を開催いたします。
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《今日もいいお天気ですね》
「所有」や「共有」の曖昧さを、自宅と隣家を仕切るブロック塀を通して探るインスタレーションを舞台にし、パフォーマンスを実施する。展示空間には、かつて実際に自宅と隣家を隔てていた塀が再現され、空間をふたつに分断している。
パフォーマンスでは、主婦に扮した女性がその塀の穴の中に入り込み、「今日もいいお天気ですね」という一言から会話を始める。日常の他愛ない話題は、次第に世間のニュース、隣家(隣国のメタファー)の文化や自然の生態系、歴史へと広がっていく。しかし「ご飯を作る時間」が近づくと、「また明日」と言い残し、塀から離れて去っていく。
一連の会話は、ささやかな対話がいつの間にか意義深い交流へと発展していく様子を描き出すが、その一方で、女性たちのあいだに立つ低い塀は、近くて遠い関係性を象徴している。また、ブロック塀に開いた小さな穴の空洞にも着目し、見過ごされがちな「空白地帯」としての境界を考察する。作中では韓国と北朝鮮のDMZにも言及しながら、境界とは何か、そして「誰のものでもない場所」が人々の関係にどのような影響を及ぼすのかを静かに問いかけることを試みる。
開催日時:12月13日(土)15:00〜15:30、事前予約不要
会場:代官山ヒルサイドフォーラム(東京都渋谷区猿楽町18-8 )
撮影:齋藤雅宏
平岡 真生 | Mao Hiraoka
1999年兵庫県生まれ。名古屋芸術大学大学院美術研究科美術専攻同時代表現研究、在籍。
私たちの日常に影響を与える社会の仕組みやルールを、自身の実体験や記憶にある類似の出来事へ置き換え、そこに生じる視点のズレや違和感を作品を通して提示している。その過程で、他者との関わりの中で生まれる親密性の変容や揺らぎに着目し、個人の内面にある見えない感情の動きを捉えることを目的としている。
近年の主な展示に、「OKAZAKI PARK STAGE 2025 ローム・スクエアライブ」(ロームシアター京都、京都、2025)、Art space & Cafe Barrackディレクション 第4回 次世代アーティスト企画展 Project Space hazi「ぼくたちのスーベニア」×場七「斑点を結ぶ」(名古屋市民ギャラリー栄、愛知、2025)、ギャラリーTerra-S企画展京都精華大学×ソウル市立大学校交流展「828.45K-Come&Go」(京都精華大学Terra-S、京都、2024)、「明石高校創立100周年記念美術展」(横浜市民ギャラリー2階展示室、神奈川・2024)、個展「誰かのための優しいエンディング」(Gallery MADO、東京、2023)など。
「茨木映像芸術祭2024-2025」(茨木市福祉文化会館、大阪、2025)にて審査員特別賞を受賞。2025年から2026年まで「DMZ国際ドキュメンタリー映画祭 若手クリエイター共同制作プロジェクト」に参加する。
平岡真生 Instagram
https://www.instagram.com/rnqoh
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