清水冴
Sae Shimizu
清水冴
1997年金沢市生まれ。キュレーション、女性アーティストのリサーチを中心に活動。主なキュレーションに、空き家を「枯死した植物」として想像する展覧会「消えつつ 生まれつつ あるところ」(金沢・菊川、2024)、家族の記憶や物語を語りなおす「記憶をほどく、編みなおす」(ギャラリー無量、富山、2023)がある。金沢の前衛華道家・道念邦子(1944–)とともに、「道念邦子アソシエイツ」としても活動している。
Stitch Your Name は、刺繍の社会的・美術史的な位置づけを問い直しながら、多様な「他者」を想像するための実践である。参加者は自らの名前を刺繍しながら、その名前の意味や由来、名前をめぐる物語を語る。名前は個人のアイデンティティやルーツを象徴し、そこには親密な記憶が刻まれている。「縫う」という反復的なジェスチャーは私たちの思考を深め、語りを紡ぐための時間と場をつくる。名前を縫い、語り、共有するプロセスを通して、個人と社会、私的な記憶と歴史の交差点を可視化することを試みる。