• 現代芸術振興財団 ホーム
第4回CAF賞 作品募集中
CAF2016

活動概要・活動目的活動概要・活動目的

「CAF賞」は高校、大学、大学院、専門学校の学生の皆様を対象とした、若手アーティスト育成を目的とするアートアワードとして2014年より実施しています。第3回目となる今年も昨年に引き続き、名和晃平(彫刻家、SANDWICHディレクター、京都造形芸術大学大学院美術研究科 教授)、保坂健二朗(東京国立近代美術館 主任研究員)、岩渕貞哉(美術出版社『美術手帖』編集長)、山口裕美(アートプロデューサー、現代芸術振興財団ディレクター)の4氏が審査員を務め、最優秀賞1名・優秀賞2名・審査員特別賞4名の合計7名の学生を選出いたしました。 最優秀賞受賞者には賞金に加えて海外渡航費用を授与することで、次世代を担う学生へ飛躍のチャンスを提供いたします。本財団の紹介する海外の各機関やアーティスト等とのつながりを通して刺激を受け、その経験を帰国後の創作活動に生かしていただきたいと考えております。
第2回CAF賞の概要はこちら

審査員審査員

名和 晃平

名和 晃平
Kohei Nawa

保坂 健二朗

保坂 健二朗
Kenjiro Hosaka

岩渕 貞哉

岩渕 貞哉
Teiya Iwabuchi

山口 裕美

山口 裕美
Yumi Yamaguchi

受賞式・作品展ムービー受賞式・作品展ムービー

最優秀賞

表 良樹(東京藝術大学大学院)表 良樹(東京藝術大学大学院)

Tectonics

作品へのコメント:
タイトルの「Tectonics」とは地質学の用語で岩石圏の運動の事を意味します。測りきれない程の大きな力や、長い時間を日常の大きさに変換しようと、今作を制作しました。

受賞した感想:
最優秀賞を頂いて誠に光栄に思います。素晴らしい空間で、多くの人に作品を見て頂けた事が今後の励みになりました。

今後の展望:
美術には時間や空間を超えて、人と人との境界線を無くす力があると信じております。
その想いを胸に、今後も素直な気持ちで作品と向き合っていきたいと思っております。

審査員からのコメント:
【名和晃平】表良樹は彫刻の概念と方法論を同時に探り出そうとしているところが面白い。ひとつひとつの表現要素は、過去の作家にもみられるような試みと似たようなものかも知れない。しかし、彼自身のやってきた創作活動のなかで直感的に導き出された結果として、この「つくる/こわす」という行為があるならば、そこにオリジナリティを見出すことができるだろう。彫刻の表皮とは、外皮だけではなく、内皮のことでもあるのだ。積層した内皮をみる(みせる)ために破壊するのかも知れないが、破壊せずに伝える手法も今後展開されることを期待する。

【山口裕美】今回、平面作品が多かった中で、表さんの作品には、慎重で繊細で確実な技術力を感じ、目を留めざるを得なかった。作品は何層もの色を流し込み完成させた立体オブジェを、最終的に破壊するところで完成する。細部まで作り上げた末に、一瞬に運命を委ねる。オブジェの割れた断面に色彩のグラデーションが出てくる。私が惹かれたのは潔さとその破壊の先に美しさを見るからである。

優秀賞

大東 忍(愛知県立芸術大学)大東 忍(愛知県立芸術大学)

GOLDEN TIME / dive / 泣く木 / コンポジション - おっぱい -

作品へのコメント:
手に入るものが増えた今だから感じる喜びと寂しさを、私なりに美術を通して昇華しようとしている作品です。

受賞した感想:
受賞させていただき、華やかな世界への関心が強まるような貴重な経験ができたことを大変感謝しております。ありがとうございました。ひとつの節目・きっかけになったので次へ繋げていきたいです。

今後の展望:
かっこいいと思うものに執着し続けられるかどうか、自分を試していきたいです。

審査員からのコメント:
【保坂健二朗】木炭で描かれた夜の闇に色が散る。道路で踊り狂う人物を、白い街灯が照らしているようだけれど、顔は見えない。ちょっとシュールな光景なのに、明らかに描き手の心の中にある暖かなものとして感じられるところが、大東の作品のまずすごいところである。また、今の時代にリアリティがあるのはこのサイズなんだろうと納得させつつ、その小ささを守るために独自の展示方法=作品形式を編み出した点も素晴らしい。これからは、時々、もっと冒険してみてください。

優秀賞

戸嶋 優多(東京藝術大学大学院)戸嶋 優多(東京藝術大学大学院)

stereotype

作品へのコメント:
3DCGを使用し3Dプリンターで出力する事により、私がクリエィティブだと思いPC上で表現したモノが、曲線的で数値的な形で出力される。オリジナルはPCのデータとして存在し、3Dプリンターによって出力された形は偶像に過ぎない。

受賞した感想:
大変嬉しく思っております。自分が信じてきた表現が評価されて良かったと思います。また、私の作品に対してコメントを頂けたのも嬉しく思いました。

今後の展望:
私は現在、3Dプリンターを使った立体作品と映像作品の両方の表現の模索を行っています。今後、この二つの表現が互いに刺激を受けつつ、新しいアイディアを共有しながら行っていくことで、アートの可能性を広げることができると確信しています。

審査員からのコメント:
【岩渕貞哉】3DCGで造形し動かした人体像を3Dプリンタで出力し、コマ撮りアニメーションの要領で動かした映像と、その像をコマのように並べて展示している。そのペラペラな人体像とデジタルの「労働力を酷使」した作業のギャップが、不気味な質感としてあらわれている。

名和晃平賞

井田 幸昌(東京藝術大学大学院)井田 幸昌(東京藝術大学大学院)

The end of today

作品へのコメント:
「一期一会」をテーマに今を生きる人々の肖像を描いています。この作品は、“今日”出会った人や事を、1日のうちに描ききるシリーズ作品“The end of today”の中の一枚です。

受賞した感想:
ここ数年続けているシリーズ作品を評価いただけたことがとても嬉しいです。また、たいへん光栄に思います。並行して続けている他の作品たちもより緊張感を高めてやっていきたいと思っています。

今後の展望:
生きている時間の中で、この先もいろいろなものや、人や、ことと、出会うと思います。その中で自分自身や周りの状況も確実に変化していくと思いますが、その時折の自分自身のリアリティーをしっかりと受け止め、打ち出していきたいです。

審査員からのコメント:
【名和晃平】井田幸昌の絵画は暴力的である。絵の具の使い方、イメージの扱い方、描く際の制限時間(このルールについては、なんのためなのかよくわからなかった)など、破綻の受け入れ方がバイオレンスを感じさせる。ぐちゃりぐちゃりと撫でつけられた絵の具の塊は、匿名性の高い顔面オブジェクトとなり、もはや単なるポートレイトではなくなっている。むろん、これだけで突破していけるのかは疑問だが、小さな一点に絞って出品された、まさにその一点には絶妙なものを感じた。

保坂健二朗賞

西村 有未(京都市立芸術大学大学院)西村 有未(京都市立芸術大学大学院)

1日の不安としての食卓もしくは見えない怖さとしての双頭の花

作品へのコメント:
怖いこと、考えたくないこと、わからないことを「なかったこと」にしないために。絵画という緩衝材を用い、現実と想像力との関係性の結び方を想い、私なりの寓意表現という処理を行いました。

受賞した感想:
この世知辛いご時世に、若手支援の為の賞を新設して頂いて、このような形でその第3回目に立ち会わせて頂いたことに深く感謝申し上げます。なんだか、3という数字がうれしいです。

今後の展望:
未来を夢想して先へ先へ駆けるより、後ろにあるものを振り向きながらじっとりと先を考えるほうが性に合います。
きっと時間がかかることだと思うけど、覚悟し焦らず伝えていきたいです。

審査員からのコメント:
【保坂健二朗】西村の絵には懐かしさを感じる。色のバランスのせいか、モチーフのせいか、複数のレイヤーを無理矢理つくろうなんてしない潔さのせいか。そんな懐かしさを感じる一方で、確かなパワーを感じるのも事実。これはなかなかできることではない。しかも、画面に乱舞する有象無象をまとめあげようとするパワーは、過去のアートを咀嚼しようとする貪欲さに基づいている。好きな画家のモチーフがぽろりと出てしまったりする脇の甘さも、今のところは魅力的。これから、は、ちょっと気をつけながらがんばってください。

岩渕貞哉賞

石原 海(東京藝術大学)石原 海(東京藝術大学)

どんぞこの庭

作品へのコメント:
映画「どんぞこの庭」を作るためのオーディション映像、テスト撮影で構成された映像と、映画の脚本を極度にドラマチックに朗読する音声が暗闇で重なりあう。スクリーンの周りに多数の植物を置き、庭・あるいは温室のような場所を構成する。庭という場所を、室内ではなく、しかし完全な外部でもない、境界線に存在する場であると設定する。鑑賞者は、庭のような環境に身を置き、「作られることのない映画」の、映像と音を体験する。

受賞した感想:
アタシは自分で自分の作るものがいつだっておもしろいと思っているけれど、人にもおもしろいと思ってもらえるかみたいな点においてはあんまり自信がなくて、でも、こうやって賞をいただけたことで、少なくとも自分がかっこいいなと思える人たちにも、ときおり認めてもらうことができるんだなと思って、すごく嬉しくなりました。

今後の展望:
初めての長編映画を制作中で、この夏に撮影に入ります。まずはそれに集中すること、そして将来的には美術/映画のどちらにも愛をもって接して、それぞれの境界をゆくような映像作品を作ってゆきたいです。

審査員からのコメント:
【岩渕貞哉】映画作りのためのオーディションやテスト撮影の模様で構成された映像に、人工的に自然を育む温室の中の庭という空間が重ね合わされている。完成を求めながらもたどり着くことのできない、若い感性のひりひりした痛みのような感覚が良い。

山口裕美賞

森山 亜希(東京藝術大学)森山 亜希(東京藝術大学)

WeddingDollⅠ

作品へのコメント:
同性婚をテーマにウェディングトールを描きました。ドールをモチーフに選んだのは自分が子供の頃、人形を使った遊びの中に抱いていた漠然とした結婚や恋愛などのイメージから来ています。

受賞した感想:
選んで頂き本当に有難う御座いました!とても光栄に思います。今回の受賞を糧にまた頑張っていきたいと思います。

今後の展望:
自分が制作のテーマとして扱っているジェンダーやセクシュアリティの問題は要約するとボーダーの問題だと思ってます。そのボーダーを打ち破るような、それを作品でどのように表現するかさらに模索していきます。

審査員からのコメント:
【山口裕美】2人のウェディングドレスのバービー人形。可愛くて、キュートなクールジャパン的な絵画か、と思わせて、その実、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)の問題をおおらかに訴えている。性的少数者は、長年、社会生活の中で、たくさんの苦しみを誰にも打ち明けられずにいた。アーティストはそれらの状況に敏感であったと思う。この作品にはもう1つ、対になるべき作品がある。会場で2作品の展示が出来ればうれしい。

受賞式風景受賞式風景

CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
CAF賞2016 第3回優秀賞作品展
このページのトップへ