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活動概要・活動目的活動概要・活動目的

2014年3月20日(木)、公益財団法人現代芸術振興財団が主催するアートアワード「CAF ART AWARD 2014」が行われました。
本アートアワードは、全国の美術系高校、大学、大学院、専門学校の学生の皆さまを対象とした、若手アーティスト育成を目的とする現代芸術作品のアートアワードです。
当財団の英文の頭文字を取り「CAF賞」として、全国の学生から作品を公募し、22作品を選出いたしました。その中から最優秀賞1名、優秀賞3名、審査員特別賞4名を選出し、同日、授賞式並びに授賞作品の講評会を行いました。
審査員には、名和晃平氏、保坂健二朗氏、山口裕美氏、岩渕貞哉氏をお迎えし、作品を選定していただきました。
今回が第1回目となるCAF賞は、今後毎年の開催を予定しており、これからの活躍が見込まれる学生の皆さまに対して、助成金を拠出させていただきます。

> 第1回CAF賞の概要はこちら

活動ムービー受賞式・作品展ムービー

審査員審査員

名和 晃平
Kohei Nawa

保坂 健二朗
Kenjiro Hosaka

山口 裕美
Yumi Yamaguchi

岩渕 貞哉
Teiya Iwabuchi

受賞作品・受賞者紹介受賞作品・受賞者紹介

増田 将大 / Intervening space
増田 将大 / Masahiro Masuda

Q1:作品へのコメント
今回の作品はアトリエにセットしたモチーフを撮影し、プロジェクターで同じ場所に投影し、また撮影する。という手法で作った図像をシルクスクリーンのレイヤー を幾重にも重ねることで、虚と実、時間と空間の関係をテーマに制作しました。

Q2:受賞した感想
最優秀賞を頂けて大変嬉しく思っています。今後の制作ための糧にしていきます。

Q3:今後の展望
作品をコンスタントに作り発表し続けていきたいと思っています。

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Intervening space

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増田 将大
Masahiro Masuda

曾 超 / あなたは光の中で私を見ますか1
曾 超 / So Chou
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あなたは光の中で私を見ますか1

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曾 超
So Chou

Q1:作品へのコメント
中国仮山文化を利用したり、アクリルと油彩併用してシュールレアリズム的な構図を参考したり、ポピュラーカルチャーのイメージにおける理想と現実、虚構とリアル。その微妙なバランス関係は写実とデフォルメを融合したいと思い描きました。

Q2:受賞した感想
大変嬉しかったです。ただ単に自己満足で終わるのではなく、客観的に評価していただけたということもそうですし、表彰式に参加できることになり、受賞する時にここまで続けてきて良かったと思いました。多くの素晴らしい作品がある中から、私たちの作品を優秀賞に選んでいただき、とても光栄です。ありがとうございます。特に、ご指導いただいた母袋さんに感謝の意を述べたいと思います。

Q3:今後の展望
政治のイメージを描いていますが、文化は国境がありません、これからも制作を続けて世界の舞台に活躍していただきたいと思います。

田中 望 / ひのもとのくに
田中 望 / Nozomi Tanaka
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ひのもとのくに

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田中 望
Nozomi Tanaka

Q1:作品へのコメント
山形に残る伝統的な焼き畑からは、自然との関わりの中で人々が培ってきた、持続可能な暮らしの知恵や思想を伺う事ができる。100年先を見据えた生産の在り方に、地に足の着いた、未来への確かさを持つ営みを感じ、作品に表したいと思いました。

Q2:受賞した感想
私の制作の源は、その土地その土地で出会うものや人から教わった知恵や風景です。地域のことばを借りて絵画に表したものが、こうして土地を離れたところで評価を受け、多くの人の目に触れることにとても意義を感じました。このような素晴らしい機会を与えてくださった皆さんに、心から感謝申し上げます。

Q3:今後の展望
今年度から博士課程へ進学することになりました。引き続き、大学の研究機関や地域の方々と関わりながら、制作だけではなく、研究を言語化できるよう取り組んでまいりたいと思っています。地域と都市を繋ぐ表現者でありたいです。

畑山 太志 / 在り処
畑山 太志 / Taishi Hatayama
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在り処

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畑山 太志
Taishi Hatayama

Q1:作品へのコメント
アニミズムや白というテーマから、御神木をモチーフに、見えないものをとらえる絵画を試みました。一見して真っ白な画面の中にも浮かび上がる存在。見えないものは確かにそこに存在していると思うのです。

Q2:受賞した感想
賞を頂いた作品は、自分が今まで制作した中でも思い入れのある作品で、今回その作品が、優秀賞と名和晃平賞という二つの素晴らしい賞を頂き、大変嬉しく思います。ありがとうございました。

Q3:今後の展望
常に当たり前だと思っていることに揺さ振りをかけ、新鮮な眼をもって、より良い作品を作り続けていきたいと思います。この賞を今後の活動の励みにして、よりいっそう精進していきます。

川内 理香子 / Cherry Pie
川内 理香子 / Rikako Kawauchi
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Cherry Pie

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川内 理香子
Rikako Kawauchi

Q1:作品へのコメント
絵の具でイチゴやチェリーを使ったパイを作ります。そのパイをキャンバス(彼女の上)ですりつけるように描いていると、キャンバス(彼女)が傷つき中から血がにじんできました。

Q2:受賞した感想
普段の制作は紙に水彩やペンシルなどでのドローイングですが、今回受賞した作品は油絵で、ドローイングとはマテリアルがかなり違い印象も変わると思います。それでも受賞できたことは、マテリアルの違いを超えて両者に共通するものを汲み取っていただけたと勝手に思って、大きな自信に繋がりました。

Q3:今後の展望
ドローイング、油彩ともに意欲的に描いていきたいです。またそれらが幅を持って深く理解されるものとなったら最高です。それに見合う作品になるよう、もっとがんばっていきたいです。

須永 有 / 身体と建築をそれぞれの表皮であった皮膚と壁は・外被性を捨て・異化作用に強度をもたせるべく・重なりあう
須永 有 / Aru Sunaga
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身体と建築をそれぞれの表皮であった皮膚と壁は・外被性を捨て・異化作用に強度をもたせるべく・重なりあう

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須永 有
Aru Sunaga

Q1:作品へのコメント
身体を覆う薄い膜、マスクのようなものを描きました。

Q2:受賞した感想
これから制作する上でとても良い刺激になりました。ありがとうございました。

Q3:今後の展望
絵画の制作を続けます。感覚に委ねていた部分を解体し、再構築して作品の完成度を高めていきたいです。

安枝 知美 / 父
安枝 知美 / Tomomi Yasueda
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安枝 知美
Tomomi Yasueda

Q1:作品へのコメント
身近な人間から抱いた嫌悪感から、醜いと感じた対象をモデルに描いている。嫌悪感を抱く時、話しているのに言いたいことが伝わらないジレンマがある。当然と考えていることが、他者と関わる時、時として互いに否定的な感覚を生み出す。私はその否定的な感覚を醜いものとして視覚化する。

Q2:受賞した感想
賞を頂けてとても嬉しいです。審査員の方々からの講評会や授賞式で他大学の学生と作品の話をする機会を頂けたことがとても良い経験になりました。学生にこのような素晴らしいチャンスを与えてくれたCAF賞にとても感謝しています。

Q3:今後の展望
同年代の学生の作品に対しての姿勢や作品のクオリティからとても刺激を受けました。私が絵画で表現する醜さについて、より一層考えを深めた上で、作品制作に取り組みたいと思いました。貪欲に頑張ります。

PHOTO GALLERY受賞式風景

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